2011年3月11日 東日本大震災が起きました。地震だけでなく、それに伴う津波、そして原発事故による目に見えない被害。
被災地の方々のことを思う気持ちは皆同じでした。「なにか、しなければ」。でも、なにが、できるでしょう。
元RSK(山陽放送)アナウンサー6人が集まりました。わたしたちにできることは、『読んで、伝えること』。
そこで朗読グループ「おはなしのWA♪」をたちあげました。
その年の4月から岡山県内の幼稚園や保育園でこどもたちに絵本のよみきかせを行い、募金をお預かりし、支援団体に寄付することを始めました。
3年目からは、毎年3月11日に近い日にちで「3.11 朗読と音楽と伝えたいこと」という朗読イベントを開催。福島県相馬郡飯舘村で原発事故により避難を余儀なくされながらも、故郷復興のため、力強く次の一歩を踏み出されている方をお招きし現状報告をしていただきました。そして、そのご縁から、お預かりした募金は「いいたてっ子未来基金」へ寄付してきました。
私たちの活動の趣旨を知っていただき、賛同してくださる方を増やそうと、2015年7月より年間を通して定期的に朗読会を開催しています。
また平成30年7月豪雨がきっかけとなり、活動の目的に西日本豪雨災害復興支援も加えました。
「この災害を伝えていかなければならない」という私達の思いに、多くの方々からご賛同ご支援をいただき、発災から一年後の2019(令和元)年7月7日に絵本『ブラザーズドッグ』を刊行しました。
この絵本発刊から4年、災害から5年後の2023(令和5)年7月には、絵本を読んだ子どもたちから寄せられた感想文をもとに作られた「おはよー 心は雨のち晴れ」という歌が誕生いたしました。
絵本とともにこの歌も皆さまの心に長くとどまることを願っています。
全国各地で今なお様々な災害が起きています。
今年2024年元日には能登半島地震でまた多くの方々が被災されました。
現地では復旧復興に向けての懸命な活動が行われています。
おはなしのWA♪は、これからも
「今ここで私たちにできること」を大切に、
朗読を通じて被災地支援活動を続けていきます。